SSブログ

西村賀子『ギリシア神話 神々と英雄に出会う』 [日常読んだ本]

ギリシア神話 -神々と英雄に出会う

ギリシア神話 -神々と英雄に出会う

  • 作者: 西村 賀子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 新書


 ギリシア神話は、ひとつひとつのエピソードは美しかったり、醜かったりと非常に魅力的な一方、その全体像はとにかく複雑。登場する神様や英雄たちは一体どんな血縁関係なのかわからない。そこにこだわると、読む気をなくすけれども、それぞれの物語を味わうと結局その背景が気になる。ということで、概略を記した本を読んでみる、面白くないから途中でやめるという悪循環に陥る、少なくとも私に関しては。

 この本は神話学の授業に影響を受けて、一年前に買って積んであったもの。ラテン語の授業のおばちゃん講師がオウィディウスの『変身物語』がおもしろいと熱く語っていたので読んでみようと思い、その前に予習をしてみようと手に取った。読んでみると、大まかな概略に、心引かれるエピソード、ギリシア神話の意味する所などが手頃にまとめられていて、楽しく読み切った。他の本と違ってよかったのは、所々に挿入された神話を描いた絵画。カラーではないのが残念も、ウェブ上で探してみると大体は見つかり、さらに楽しめた。

 ギリシア神話は単純に面白いだけでなく、教訓にも富んでいて、いろいろ言いたくなる所がまたいい。レポートとかで、議論の補助線に使ってみるといいかな、と思うも、何だこいつ!的な空気が漂いそうな気もする。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。